離婚による慰謝料の相場

離婚による慰謝料の相場は?

事案

B子さんには16歳と12歳の2人の娘がいます。夫とは結婚して今年で21年になります。しかし、夫はこの10年間、何度も浮気をしており、B子さんは離婚を決意しました。

その条件として、娘2人をB子さんが育てるといった条件を付けた場合、B子さんが請求できる慰謝料はどの程度でしょうか。

弁護士の回答

夫の浮気によって、精神的にも大きな苦痛を被り、また家族生活も浮気によって破綻しているような場合には、当然に、夫に責任があり、慰謝料を請求できます

離婚の際に請求できる慰謝料の具体的な金額や算定方法については、法律上特に定めがあるわけではありません。離婚の調停や裁判において、具体的な慰謝料の額を決める場合であっても、さまざまな困難を伴う可能性があります。そこで、実務上、結婚していた年数を一つの目安としたうえで、離婚することになった経緯における相手方の責任の程度、相手方の生活水準、経済力などを総合的に考慮して実際の慰謝料の額を決めています。

一般的には、婚姻期間が長いほど、離婚に伴う生活環境の変化による精神的な苦痛は大きいだろうと考えられますから、慰謝料の金額も高額になります。

ある統計によれば、慰謝料と財産分与を合わせた額の平均は500万円程度だそうです。ただ、慰謝料や財産分与の算出は当事者を取り巻く環境によって大きく左右されるものです。相手方の年収などの状況によっては、さらに金額が高くなる場合や逆に低くなる場合もあるでしょう。なお、夫にはこの慰謝料とは別にして、養育費として月々数万円から15万円程度の支払い義務が生じます。

本件では、お子さんが2人、結婚して20年以上と婚姻期間が長く、何度も浮気をしているということであれば、夫の有責性は大きいです。ですから150万円~200万円の慰謝料は認められて良いでしょう。そして、娘2人をB子さんが育てるという条件は、養育費の支払いと絡んできますので、慰謝料とは直接には関係ありません。

関連するページ

「慰謝料とは」に関連するページ

無料相談のご予約はこちら

不倫慰謝料問題について経験豊富な弁護士・スタッフが対応いたします。
まずはお気軽にご連絡ください

ページTOPヘ