土地の賃貸借契約が満期を迎えたとして、土地明け渡しの訴訟提起をされたが、土地を購買するかたちで和解に至った事例

相談内容

土地の賃貸借契約が満期を迎えたため、土地を明け渡すよう訴訟提起をされた。本契約において期間満了を迎えた際には、土地の買い取りを行う約束となっていたが、賃貸人との間で土地の費用についての落としどころが見つからない。

争点

賃貸借契約の取り消しが妥当かどうか並びに、土地を買い取る際の取引価格

解決内容

当初、賃貸人が示してきた取引価格より交渉の際、相当額減額したうえで、土地の売買を巡る訴訟において、和解を成立させた。

弁護士の所感

本案件は、賃貸借契約の期間満了における土地の明渡請求であったが、実際の内容は土地の売買契約における交渉だった。もし、売買契約が不成立となった場合には転借人との契約にも影響を与えてしまうため、契約の成立が必須であった。
結果として、双方ともに折り合いをつけながら契約の成立に至り、転借人との契約もそのまま継続することができた。
土地の取引価格の鑑定を行うまでに至りながらも、双方ともにプラスとなる結果となった。