老人ホームの未納利用料の回収につき事業主を代理して入居者やその親族と交渉した事例
介護業債権回収
相談内容
老人ホーム利用者が利用料滞納のまま亡くなってしまった。未納料金を回収したいが、他に支払うことのできそうな親族の所在も不明である。
争点
相続人の所在確認および支払交渉
解決内容
相続人の所在が判明したため、その方と交渉した結果、依頼人の希望通りである未納料金全額につき、分割で返済していただくという内容で和解した。
弁護士の所感
高齢化が進むにつれて、社会における介護事業の重要性は年々大きくなっております。そのような中、老人ホームを経営する事業者の方から利用料滞納に関する相談を受ける機会が増えてきましたが、介護事業の重要性をみても、利用料未納は社会問題のひとつともいえるでしょう。とくに本件のような、利用者が未納のまま亡くなられ、かつ支払う資力のある親族の所在が分からないというケースは典型的なものといえます。
本件では、当事務所において相続人の所在を調べ、その方と交渉をした結果、未納料金全額につき分割で返済していただくという内容で和解に至ることができました。