一般社団法人の設立を行った事例

相談内容

依頼者が、一般社団法人の設立を希望しており、当事務所にご依頼をいただいた。

争点

特になし

解決内容

一般社団法人は、様々な目的により設立されるが、その理由の一つとして、公益的な性格を併せ持つ組織体という点がある。そのため、営利目的のみを追求しない組織体を組成する場合には、一般社団法人が有力な候補となる。
一般社団法人は、株式会社と組織構成が異なっている。例えば、社員総会が最高の意思決定機関であり、株式会社における株主総会に相当する。しかし、株主と異なり、社員は当法人に出資を行わず社員総会の議決権は1人1議決権となる。そのため、資本の論理による支配はなく、特定の社員による恣意的な支配が及ばないことになり、安定的・中立的な運営が可能になるという特殊性がある。
本件では、依頼者の意向を踏まえて、一般社団法人の定款・社員総会規則・理事会規則等の規則類一式を作成し、併せて、設立直後の組織運営のサポートも行った。

弁護士の所感

上記「解決内容」のとおり、一般社団法人の設立・運営にあたっては、株式会社と異なる点が多々あるため、その違いを正確に理解したうえで、必要な手続を進める必要があります。
「会社」と同程度の汎用性はないものの、一定の需要がある組織体であるため、弊所としてもノウハウを蓄積することができました。