多数の債権者からの多額の債務を負う会社につき、大幅な債多くの債権者が存在し、その債務も多額である会社が、大幅に債務の減免を受けて事業継続のために民事再生の手続きを採った例務免除を受けたうえで事業継続させる民事再生を行った事例
相談内容
事業の再編を行ったあと、主たる事業は順調に推移しているが、事業の再編以前より保有していた債務により経営は圧迫されている。事業を継続するにあたり、どういった法的手段を採るべきか。
争点
相談者は70名ほどの債権者に対して約2億5,000万円という大きな債務を負っていた。
そのため、この債務を整理して事業を継続するようであれば、債権者からの反発があることが予想できた。
解決内容
民事再生の手続きを採り、会社の債務に対する免除を大幅に受けたうえで事業継続するという方針を決定し、ご相談をいただいた1か月後に裁判所への申立てを完了させました。
民事再生の申立てが完了したあと、金融機関やリース業者などの債権者からの多くの反発がありましたが、債権者に対し、対面や書面による交渉を粘り強く行った結果、最終的に2億3,500万円の債務を免除させることができました。
残り1,500万円程の債務について、5年をかけて返済を行いながら事業を継続することとなり、現在は経営状態も安定しており、事業継続されています。
弁護士の所感
このケースでは相談者である企業に対して多くの債権者が存在し、その金額も多額であったことから、手続きを進めていく中での債権者による反発が予め予想されていました。
しかし、相談者の主たる事業が順調であり、代表者は「会社は潰さない」という思いを強くお持ちでした。そのため、民事再生の手続きを行うことを選び、スピーディーな申立てと、各債権者への個別の対応を当事務所が引き受けることにより、本件の利害関係者の理解を得たうえで、事業継続のための再生計画認可を受けることが出来た例です。