従業員による背任行為に対応した事例
労務問題人材紹介・登録支援機関
相談内容
X社(相談者)は、特定の顧客からの申告により、営業職として雇用している従業員YがX社の顧客からY個人名義の銀行口座に手数料を入金させている事実を知るに至った。
争点
Yに背任罪が成立するか
解決内容
Yとの直接交渉により、YがXの顧客から受け取った手数料全額を分割にて支払わせる内容の示談が成立。
弁護士の所感
労働者が、刑法上、業務上横領罪や背任罪にあたるような行為に及ぶという問題が多くなっており、本件もその例といえます。
この類のいわゆる知能犯は、手口が巧妙であるうえに、発覚を恐れて罪証を隠滅することも多い為、迅速な初動が重要となります。
本件は、①相談者が事実を知るに至って速やかに弊所に相談されたこと、②弊所としても相談当日に当該従業員と面談・交渉を行ったことから、迅速な解決に繋がりました。また、相談者の顧客から情報提供を受けることができたことも本件を解決させる大きな要因となりました。