競業避止義務に違反した元従業員を相手方とする訴訟に関して、依頼者に有利な和解を実現することができた事例
労務問題サービス業
相談内容
依頼者の会社の元従業員が、退職時に締結した競業避止合意書において「接触禁止」と定められていた顧客に対して、退職後に接触したことが判明した。結果的として、依頼者の既存顧客のうち、複数の取引が切り換えられてしまった。
争点
競業避止合意書の有効性について
解決内容
訴訟の提起を行い、競業避止合意書の有効性を主張・立証する方針を採用しました。
しかし、最終的には、早期解決と将来的な顧客の切り分けを重視して、和解を行いました。
弁護士の所感
「競業避止」は、どのような業界でも問題になり得る一例です。
他方で、事前に競業避止の合意を締結していない場合、過去の裁判例及び学説を踏まえると、事後に争うことは困難です。
本件は、競業避止合意書作成時から、当事務所が関与しており、一貫した助言をさせていただくことにより、結果的に依頼者に有利な和解をすることができたと考えています。