退職の引き留めに成功した事例
労務問題建設業
相談内容
社内でハラスメントがあり、有望な社員が退職希望を出してきた。
また、ハラスメントに対する証拠の提出を求めてきた。
退職の引き留めに協力してほしい。
争点
①退職の有無
②退職の引き留め策
解決内容
三度にわたる面談の末、ハラスメントを起こした問題社員から証拠となる書面を取り付ける等の方法を取ることで、職場へ復帰することを承諾してもらった。
弁護士の所感
相談を受けて事案のヒアリングをした時点で、以下の印象を持ちました。
①について
一連の経緯から判断すると、退職の可能性は高く、対応を誤ると後に会社への請求が来かねない状況でした。
②について
この社員には、他に特に問題もなかった為、要望を直接聞くより他ないと判断しました。
もともと、相談を受けた翌日にこの社員との面談が予定されておりました。前日に方針の確認や問題点の洗い出しを入念に行った上で、次の日の面談にも同席することで、その社員の要望をしっかり聴くことが出来ました。
弁護士が面談に同席し、面識をもち、話の整理を行いながら誠実に対応することで、この社員は退職を前提にスケジュールを組んでいたにもかかわらず、会社へ復帰する運びとなりました。
弁護士の同席は、会社が「事態を重く見ている」ことをアピールするという意味でも効果があります。クライアントの要望にもしっかり応えることができたため、大変満足いただける結果となりました。