失敗しない弁護士の選び方
目次
そもそも弁護士は必要なのか？
いわゆる離婚協議と呼ばれるものは、何も必ず弁護士が必要というわけではなく、いまでも離婚される方の多くは当事者同士で円満に離婚協議を行い、解決されています。家庭裁判所で実施する調停や訴訟についても、法律上必ず弁護士に依頼しなければ手続自体ができないというものではございません。
しかし、当然のことですが、弁護士に依頼されなければ、全てをご自身で相手と話し合い、相手を説得・納得させる必要があります。相手はもちろんですが、家庭裁判所の調停委員や裁判所はあなたの味方ではありません。あくまで仲裁し、紛争を解決することが目的ですので、場合によってはあなたにとって決して有利とはいえない内容での解決を促されることも少なくはありません。
弁護士は、法律上の知識と経験に則ってあなたの味方としてあなたにとって最良の解決を提案させていただきます。何より、相手や裁判所とのやり取りの一切を引き受けることであなたの精神的な負担を大幅に軽減させていただくことができます。
ご自身で全て対応できるとお考えの方も、ご依頼されるかは別として、まずは弁護士にご相談されることをお勧めいたします。
自分たちで合意できていれば弁護士はいらないのでは？
お互いが納得して合意されているのであれば何も問題はございません、当然、弁護士も必要ではありません。
もっとも、あなたが合意された内容は、あなたの状況に合わせて本当にあなたが取得できる法律上の権利や財産が考慮されているでしょうか。「とにかく早く離婚したい」、「離婚できれば何もいらない」、「合意しないと何も進まないと思っていた」といった理由で、焦って合意してしまう方が少なからずいらっしゃいます。基本的に一度合意され、離婚協議書等の書類に署名捺印等をされてしまうとそのような合意を後々ひっくり返すことは容易ではありません。
きちんと合意の内容を精査し、直ちに合意する場合と、その後争っていった場合とで得られる可能性があるものを比較した上で、それでも直ちに合意した方が良いと判断できるのであれば合意していただいて問題ありません。しかし そのような比較判断を行うにあたっては、通常、一定の法律知識や経験に基づく見通しを立てる力が必須となります。そのような知識と経験は基本的に弁護士にしかございません。
既に合意できているという方も、ご依頼されるかは別として、まずは弁護士にご相談されることをお勧めいたします。
１つの事務所に相談に行けばいいのでは？
そもそも弁護士はお医者さんのような専門制度というのはございません。あくまで一定の分野の取扱いが他の分野と比べて多いかどうかという違いに過ぎません。その為、ご依頼される弁護士が離婚に詳しいかどうかは一見して分かるものではございません。
離婚分野は決して簡単な分野ではありません。お金の問題だけでなく、お子様の問題も絡み、ある意味人生の全てが掛かっている分野になります。おなかが痛いときに内科に、肌が荒れている時に皮膚科にいくように、離婚に悩まれている時は離婚問題を多数取り扱っている弁護士に相談されることをお勧めいたします。
また、離婚事件は場合によっては１年以上にわたって事件が継続する場合がございます。協議段階での事前の打ち合わせや報告、調停期日への同席、相手方との細かい連絡事項の代理等、弁護士を通じてやり取りを行うことは多岐にわたっています。そんな時、「話しにくそう」、「忙しそう」、「怖い」といった理由でやり取りをしにくい弁護士と関係を継続していくのは精神的にも大きな負担となりかねません。
弁護士としての専門性はもちろん大事ですが、それ以上にご自身が気軽にご相談できる弁護士かどうかという点も重視してみても良いかと存じます。
このように、弁護士の良い悪いは１人だけの弁護士にお会いされることで当然に決めるべきものではございません。色々な方を吟味して、あなたにあった弁護士をお探しされてみてはいかがでしょうか。
安さで弁護士を選べばいいのでは？
安いに越したことはありません。
ただ、何事も安い理由があります。
弁護士のサービスは基本的にはいわゆる「労働集約型」と言われております。弁護士がお一人のお客様に割ける時間もどうしても限りがございます。当然、お一人のお客様の費用を安くした場合、その弁護士は一般的にはより多くのお客様の案件を取り扱う必要がでてきます（もちろん、別の事情でそうではない方も一定程度はいらっしゃるかと思いますが）。結果として、あなた自身に弁護士が対応して下さる時間が少なくなる可能性もございます。
当事務所は、適正な費用を皆様にお願いしております。その結果として、離婚案件を特に多く取り扱っている弁護士が皆様の離婚案件に全力で取り組ませていただきます。
とりあえず大きな事務所に相談に行けばいいのでは？
法律事務所にも色々なカラーがあります。一般的に日本で５大事務所と呼称される法律事務所は基本的に大企業の案件を中心に業務をされており、離婚案件の件数は相対的に決して多くはありません。その他、いくつか大手事務所と呼ばれる事務所でも、いわゆる過払い案件や交通事故案件に注力しているという事務所もございます。逆にどれか一つの分野に特化するわけではなく、比較的多くの分野を取り扱っている事務所もございます。何が良い、悪いというわけではございません。
ただ、あなたは日常的な風邪の症状で大学病院を受診されるでしょうか。肌が荒れているときに眼科に行かれるでしょうか。少なくとも、離婚でお悩みの際は離婚案件を多く扱っている弁護士にご相談されるべきではないでしょうか。
弁護士法人グレイスは、離婚に注力した部署を設置し、日々離婚案件を多数取り扱っている弁護士が複数所属しております。離婚問題でお悩みの際は一度弁護士法人グレイスにご相談されてみてはいかがでしょうか。
弁護士が何をしてくれるのかわからない
裁判所の法廷であなたの横に立ち、「異議あり」と声高に叫んでくれる。一般的な弁護士のイメージはそのようなものではないでしょうか。もちろん、そのような場面も弁護士の役割の一つです。
離婚を決意してから実際に離婚するまでの間、相手とやり取りすべき事項は多岐にわたります。親権や財産分与といった離婚条件にかかわることはもちろんですが、それ以上によくあるのはお子様の面会交流の調整、荷物の引取日時の調整、日常的な郵送物のやり取り等、生活を続けていく中で次から次へと相手とやり取りをすべき事項はでてきます。円満に同居している際ならさておき、離婚を決意する程に関係が悪化し、既に別居までしている中でこのようなやり取りを冷静に進めていくことは容易ではありません。
通常、弁護士はご依頼いただいた直後に相手に対し、「あなたの代理人弁護士に就任したので、全ての連絡はあなたではなく弁護士を通してください」というお手紙をお送りします。その結果、あなたは離婚が成立するまで相手と直接のやり取りを一切する必要はございません。
その上で、弁護士にあなたに代わって相手あるいは相手の依頼された代理人弁護士と交渉していきます。調停手続となればあなたと一緒に調停期日に出席し、あなたに代わって調停委員に対してあなたのご主張をお伝えさせていただきます。
もちろん、裁判になれば法律上の知識と経験に基づきあなたの主張を裁判所にお伝えし、尋問の場面となれば必要に応じて「異議あり」というかもしれません。
弁護士はあなたの離婚が無事に成立するその日まで、多くの夫婦間のやり取りを全面的にサポートさせていただきます。
弁護士を入れると大ごとになりそう（恥ずかしい）
通常、弁護士はご依頼いただいた直後に相手に対し、「あなたの代理人弁護士に就任したので、全ての連絡はあなたではなく弁護士を通してください」というお手紙をお送りします。多くの場合、このお手紙を踏まえて相手にも弁護士が就任し、その後は弁護士間の交渉で現実的な範囲で合意に至ります。もちろん、協議で合意に至らず、調停や訴訟に発展するケースも一部ありますが、基本的にはそれぞれに弁護士が就任している為、ある程度は法律的に現実的な範囲で解決する方向に向かっていきます。
他方で、弁護士が介入しない場合、法律的な知識や経験が反映されない為、一般的な相場等を越えてそれぞれが言いたいことを言い合うという場面になりがちです。その結果、なかなか協議がまとまらず、場合によっては双方の親族まで間に入って大ごとになってしまうという場合もございます。
もちろん、弁護士に相談されるということは非常に勇気のいることです。とはいえ、相談されたからといって必ずご依頼しなければいけないというわけではございません。まずは一度、ご自身の問題が弁護士に依頼した方が良いのかそうでないかの判断をするためにも一度弁護士にご相談されてみてはいかがでしょうか。
弁護士によって結果は変わるのか？
私が経験した中でも、数百万単位から数千万単位で結果が変わったという方がいらっしゃいます。特に財産分与の分野は法律上の知識はもちろんですが、それ以上に実務上の取扱いや交渉術によって大きく差が生じやすい部分となります。
ご依頼された弁護士がたまたま離婚分野に詳しくない弁護士だった為に、本来取得できるはずだった法律上の権利を取得できなかったという場合もあり得ます。もちろん、必ずそうなるというわけではありませんが、離婚の問題は一生に何度もある問題ではございません。
少しでもあなたの権利が実現されるよう、離婚にお悩みの際は離婚問題を多く取り扱っている弁護士へのご相談・ご依頼をお勧めいたします。
弁護士法人グレイスは離婚に強いのか？
弁護士法人グレイスは２０１４年頃より離婚案件への注力を開始し、２０１６年からは独自に家事部（いわゆる離婚や相続に関する分野に注力した部署）を設置し、離婚問題を数多く取り扱ってきました。現在、弁護士法人グレイス全体で８名の弁護士が家事部に所属し、多い時は弁護士一人で年間３００件程度の離婚相談に対応しておりました。
その結果、様々な離婚分野の蓄積されております。また、家事部部長弁護士の茂木は、離婚分野への注力を志される他の弁護士に対しても講演等を実施しており外部からも高く評価されております。
離婚でお悩みの方はぜひ一度弁護士法人グレイス家事部にご相談してみてはいかがでしょうか。
