よくあるご質問
親権・監護権に関するQ&A
Q8
「家裁調査官」ってどんな人?
A8
「家裁調査官」とは、「家庭裁判所調査官」の略語です。
離婚は、夫婦、親子、親族等の身分関係に基づく紛争ですので、完全に当事者のみの自由意思にゆだねることは望ましくありません。そこで、家庭裁判所が後見的な立場から関わる必要があります。
また、離婚をはじめとする家事事件は、人間関係の対立から生じる複雑で微妙な性質の紛争や問題である場合が多いので、家庭裁判所は、法的判断をする機能だけでなく、当事者を支援するなどの後見的・福祉的機能を果たすことをも期待されています。
そのため、心理学、社会学、教育学、社会福祉学当の人間関係諸科学の専門知識を有する家庭裁判所調査官が、家庭裁判所に配置されています。
家庭裁判所調査官は、調停事件の解決のために、調停期日に出席して、当事者の自主的解決能力を引き出したり、調整的な役割を果たしたりしています。また、離婚調停において子どもの親権が争われている場合等には、子どもの生活状況がどのようになっているかということについて調査して、これを把握したうえで、それに基づき合意の手助けをするということもしています。