弁護士コラム
1.子供の離婚問題に悩むお父さま・お母さま
2021.06.07
いくら結婚して親元を離れたとはいえ、親にとって自分の子供はいくつになっても大切な存在ではないでしょうか。だからこそ、我が子が夫婦問題で悩み、辛そうにしていたら、力になってあげたいと思うのが親心ではないかと思います。
もっとも、たとえ離婚したいと思っていても、「今後の生活費が心配」「世間体が気になる」「相手の暴言が怖くて離婚を切り出せない・・」など、実際には何らかの理由で離婚を踏みとどまってしまう方も多くいらっしゃいます。もしこのようにお子様が離婚をためらっているのでしたら、新たな人生を踏み出すためにも、ご両親がそっと背中を押してあげるというもの1つの手であると思います。
離婚問題は弁護士へ
ですが、ご両親自ら離婚を仲裁するというのはあまりおすすめできません。なぜなら、いくら公平を心がけていても、どうしても我が子に肩入れしてしまい、かえって争いがこじれてしまうと思われるからです。また、離婚時には、往々にして財産分与や養育費、親権等の様々な法律問題が伴います。そのため、円満かつスムーズに解決するためにも、ぜひとも一度、法律のプロである弁護士にご相談することをおすすめします。
離婚に向けた準備
①お子様自身の「離婚したい」という気持ちの確認
離婚とはあくまで夫婦間の問題ですので、お子様自身に離婚の意思があることが大前提となります。仮にご本人が離婚を望んでいないのであれば、当職としてもお力になることはできません。
近年、親が強引に子供を離婚させる「親害」というものが問題視されています。ご両親がいくらお子様のためと思っても、ご自身にその気がないのであれば、どうかその気持ちを尊重してあげてください。もっとも、先にも触れたように、その「離婚したくない」という言葉の裏には、「今後の生活が心配」「世間体が・・」などという、何らかの理由が隠されているかもしれません。そのため、ご両親には、まずお子様に寄り添い、そのような本心に耳を傾けていただけたらと思います。
②不貞やDV等の証拠収集
離婚は大きく分けて、①双方の合意がある場合 ②判決が下された場合に成立します。そのため、お子様自身に離婚したいという気持ちがあっても、相手方が離婚に応じないのであれば、何とか交渉で合意をとりつける、もしくは判決を求めることが必要になります。
その場合、不貞やDVなど、相手方の「有責性」を示す証拠があれば、交渉を有利に持っていきやすくなりますし、また判決でも離婚が認められる可能性が高まります。そのため、証拠はなるべく押さえておいた方がよいでしょう。
グレイスの強み
グレイスは部門制を採用しており、離婚に特化した弁護士が在籍しています。そして、現在では年間1000件を超える相談に対応し、ご依頼人が抱える様々な悩みを一緒に解決してまいりました。グレイスは、お子様が現在抱えていらっしゃるお悩みをともに解決し、毎日を笑顔で過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。